
売上が下がった時に見る数字|客数より来店周期です

先月より売上が下がったが原因が分からない、という美容室・サロンのオーナー向けの記事です。結論から言うと、新規の客数より先に、既存のお客様の来店周期を見てください。個人店の売上減は、常連が来なくなったのではなく、来る間隔が1〜2週間伸びていることが原因になっている場合がほとんどです。
売上が下がった原因は、常連の「来る間隔」が伸びていること
売上は客数×単価です。客数が減ったとき新規が減ったと考えがちですが、開業3年目くらいの店で新規は全体の2〜3割。残りの7〜8割は既存のお客様です。その方々が「6週間に1回」から「8週間に1回」になると、同じ人数でも年間の来店回数は約25%減ります。これが月の売上にそのまま出ます。
なぜ間隔が伸びるのか。理由は2つに絞れます。次回予約を取らずに帰していること、来店の目安を日付で伝えていないこと。「またお願いします」で終わると、次の来店はお客様の気分次第になります。
数字の見方の流れについては「サロンの人件費率|スタッフを増やす前に確認したい数字」でも触れています。
やることは3つ。20人の間隔を測り、次回の目安を日付で言う
直近3か月の常連20人の来店間隔を書き出す
ホットペッパーやPOSの顧客一覧から、来店回数の多い順に20人を選びます。それぞれ直近2回の来店日を書き、間隔を日数で出します。半年前と比べて7日以上伸びている人が5人以上いたら、周期が原因と判断して構いません。作業は30分で終わります。「新規が減ったと思っていたら、常連の間隔が平均10日伸びていた」という結果が出る店が実際に多く、ここで初めて打つ手が定まります。月末に数字を見る習慣の付け方は『月末に5分、通帳より先に見るもの』に書きました → https://note.com/ma_cherie0716/n/n6e93dd301f3b
会計前に「次回の目安」を日付で言う
「次は6週間後の〇月〇日くらいが目安です。今、仮で押さえておきますか」。この一文だけを会計前に入れます。「またお願いします」は禁止にします。押し売りに感じるという声もありますが、日付を言われて嫌がる方はほとんどいません。断られたら「では〇月に入ったらご連絡しますね」で終えて構いません。目安は、既存のお客様の半分が次回予約を入れて帰る状態です。言いにくいスタッフには「カラーは根元が1cmほど伸びる6週目が一番きれいに入ります」のように理由を添えた台本を渡してください。
間隔が伸びた人にだけ、1通送る
書き出した中で間隔が伸びた5〜10人に、「前回から〇週間経ちました。〇月は平日の午後に余裕があります」と個別に送ります。一斉配信ではなく個別です。返信の目安は3割。返ってこない方も、次の来店時に「連絡ありがとう」と言われることが多く、無駄になりません。来店が落ちる月は毎年ほぼ同じなので、その前月に送るのが一番効きます。落ちる月の備え方は『サロンの資金繰り|季節変動に備えるキャッシュの考え方』にまとめています → https://ma-cherie0716.com/salon-cash-flow-seasonal-planning/
やらなくていいこと:新規クーポンの割引率を上げること
周期が伸びている状態で新規を増やしても、同じ理由で間隔が伸びて離れていきます。割引で入った新規は単価も低く、既存のお客様の減少分を埋めるには2倍の人数が要ります。まず今いる方の間隔を戻す方が早く、費用もかかりません。
数字を年末から逆算して見直す流れについては「サロンの下半期計画|9月から年末までを逆算する手順」でも触れています。
まとめ
売上が下がったら、新規の数より常連20人の来店間隔を見てください。会計前に次回の目安を日付で言い、伸びた人にだけ個別に1通送る。この2つで、翌月から数字が動き始めます。
あわせて読みたい
『サロンの人件費率|スタッフを増やす前に確認したい数字』
https://ma-cherie0716.com/salon-labor-cost-ratio-before-hiring/
『サロンの資金繰り|季節変動に備えるキャッシュの考え方』
https://ma-cherie0716.com/salon-cash-flow-seasonal-planning/
『月末に5分、通帳より先に見るもの』
https://note.com/ma_cherie0716/n/n6e93dd301f3b
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